スキャルピングとは高ロット・高頻度の取引で数pips程度の値幅を狙うトレード手法です。
- 短期間のエントリー・決済を繰り返すので損益に対する取引手数料のインパクトが大きくなり、取引コストが安いFX会社の利用は勝率と共に重要です。
EAは特定の条件に基づいてエントリー・決済を行う自動売買ソフトです。
- スキャルピング系EAやデイトレード系EAは取引回数が多くなる傾向で、取引コストを意識しないと勝率は良くても手数料で負けるということは往々にして起こり得ます。
- 海外FXはレバレッジが高く追証がないことが利点ですが、もし取引コストも安い海外FX口座があれば海外FXでも十分にスキャルピングを行うことが出来ます。
- 本投稿はスキャルピングや取引回数の多いEA稼動に適した海外FX口座について解説します。
スキャルピング可能なオススメ海外FX会社4選
- スキャルピング可能でおすすめの海外FX会社は、Tradeview、AXIORY、HotForex、TitanFXです。
- Tradeview、AXIORY、HotForexは金融ライセンスの取得・信託保全の導入も行っており会社の信頼性も高いです。
- 信託保全は導入していないものの約定力やスペックが高いTitanFXも評価が高いです。
スキャルピングに適している理由:スプレッド+手数料が安い
Tradeview、AXIORY、HotForexは他社と比べて取引手数料が安い
- Tradeviewは取引手数料が5ドル、AXIORYとHotForexは6ドルと他社と比べて安くスキャルピングに適しています。
- TTCMのVIP口座は手数料が3ドルですが口座残高が200万円必要なので資金に余裕がないと選択できません。
- TitanFXはスキャルピングで良い評判を聞きますが手数料が7ドルとやや高い点が惜しいです。
- XMは他社よりも手数料が高く、スキャルピングを行うのはおすすめしません。
- Tradeview、AXIORY、HotForexはドル円ならば0.6pips~0.8pipsの取引コストでトレードできます。
- スプレッドが0になるときもあるので、Tradeviewならば手数料5ドル(0.5pips)のみのコストでポジションを持つことが出来ます。(動画参照)
ドル円以外の主要通貨のスプレッドは以下のとおりです。
表の値は手数料1ドルを0.1pipsに換算した数値を各社のECN口座のスプレッドに加算した数値です。
例)XMのドル円のスプレッドは0.1pips、手数料は10ドル(1pips)、よって取引コストは1.1pips。
国内FX会社と比較
- ドル円は国内口座のほうがスプレッドの面で有利です。
- しかし他の通貨ペアは、特にTradeview、HotForex、AXIORYは国内FX口座と比較しても遜色がなく、通貨ペアによっては国内口座よりも海外口座のほうがスキャルピングに有利です。
- 次項で説明するレバレッジの影響のほうが取引コストの大小よりもスキャルピングに与える影響は大きいです。
- 国内FX口座よりも狭いもしくは同じ:赤色
- 国内FXとのスプレッド差が0.3pips以下:オレンジ色
スキャルピングに適している理由:レバレッジが十分に高い
- レバレッジは必要証拠金、保有可能ロットに影響します。
- Tradeview・AXIORYは400倍、HotForex・TitanFXは500倍でスキャルピングを行うには十分に高いレバレッジです。
- そのため残高は少なくても高いロットでトレードできます。更に追証がありません。
項目 | ドル円を100円、10万通貨で取引の場合 | ||
レバレッジ | 必要証拠金 | 追証 | |
国内FX | 25倍 | 40万円 | あり |
Tradeview | 400倍 | 2万5千円 | なし |
AXIORY | |||
HotForex | 500倍 | 2万円 | |
TitanFX |
※ロスカット水準があるので上表に記載のロットではポジションを持てない会社もありますが、今回は比較をわかりやすくするためロスカット水準は考慮せずに記載しています。記載の半分のロットでも海外FX口座では十分に高いロットでポジションを持てることがわかると思います。
- レバレッジが低い国内FXでスキャルピングを行う場合、高いロットでポジションを持つにはある程度の資金が必要です。取引口座に多額の資金を投入しなければならず、更に追証あり(借金のリスクがある)です。
- 多少の取引コストの増加を受け入れてでも、スキャルピングにおいては海外口座を選択するほうがいいと考えています。
スキャルピングに適している理由:ストップレベルが狭い(スキャEA稼働時に重要)
- ストップレベルとは指値などを置く場合に現在価格から離さないといけない値幅のことです。
- 下表のとおり、Tradeview、AXIORY、TitanFXはストップレベルが0pipsで、スキャルピングなどの短期トレードに適しています。
- トレーリングストップを利用する場合や指値・逆指値が浅い場合は、ストップレベルが広いとEAが機能しないことがあります。
- また、スキャルピングは手動決済することが多いですが、タイトなストップ・リミットを置く場合はストップレベルが広い会社はトレードに向きません。
- TradeviewのILC口座、AXIORYのナノスプレッド口座、TitanFXのブレード口座、TTCMのプロ口座およびVIP口座はストップレベルが0pipsであり、スキャルピングやEAの利用に支障をきたしません。
- HotForexもストップレベルは2pipsと浅いですが0pipsではない点が惜しいです。
- 海外FX会社のストップレベルの比較【短期トレード・EA稼動に影響】
スキャルピングに適している理由:スプレッドの安定度が高い
- スプレッドの安定度(スプレッドが拡大しにくいこと)はスキャルピングを行う場合に重要な項目です。
- スプレッドの安定度に関して以前に投稿した記事があります。
- 以下、引用文を添付します。
通常時のスプレッドが狭くても経済指標発表などで急激な価格変化が起こるとスプレッドが大きく拡大し、全くローソク足が逆指値にタッチしていないのに決済されてるという現象が起こり得ます。
(中略)
以前に経済指標発表時のスプレッドを測定した投稿があります。
結果の概要は以下の通りです。
HotForex、TitanFXは安定性高く、次にTradeview・AXIORY・XM・TTCM
特にHotForexはスプレッドの拡大が少ない
LandFXはやや広がる傾向
GemForex、is6comは固定スプレッドなので指標時も固定されたスプレッドを提示するが、ごくまれに大きく拡大することがあるとの評判あり
主要通貨ペアはスプレッドの拡大が少ない傾向
マイナー通貨ペアはどの海外FX会社でもスプレッドは拡大する傾向
スキャルピング用の海外口座の選択:特徴、利点、欠点を加味したおすすめ口座
- Tradeviewは初期入金額とロスカット水準の高さを受け入れれば、スプレッド・約定力高くオススメ
- HotForexは円口座がない点、ストップレベルがTradevewなどと比べると高い点が惜しい。レバレッジ・ロスカット水準はgood。
- AXIORY、TitanFXは特に大きな欠点はなく、Tradeviewと比べるとややスプレッドが広いことが劣るポイント
- TradeviewとAXIORYではcTraderが利用できることは利点
(※):2万円以下は1500円の手数料が必要
(※2):bitwalletは110円~
- 初期入金額とロスカット水準の高さが許容できれば、スプレッド狭く約定力の高さの評判が高いA-bookのTradeviewがオススメです。
- レバレッジの高さは保有可能ロットおよび収益に関わるので、多少のスプレッドの広さを受け入れてTitanFXを選択する、というのも良いと考えています。
AXIORYとTradeviewではcTraderが利用可能
- AXIORYとTradeviewでは取引プラットフォームとしてcTraderが利用できます。
- cTraderがMT4よりも優れている点は、スキャルピングなど短期売買に有効な決済機能がcTraderにあることです。
- 特に、一括決済、ナンピン注文(ダブルアップ注文)、ドテン注文がワンクリックで即座に執行できる点はcTraderを利用するメリットになります。
- 関連記事:cTraderが使える海外FX会社【スキャルピング特化の決済機能】
- 関連記事:AXIORYのcTrader導入方法【スキャル特化のcTraderでトレード】
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