何故VIX指数の取引は勝ちやすい?
VIX指数はどこで取引できる?
本投稿ではVIX指数の値動きの特徴と取引手法、VIX指数を取引できる海外FX会社を紹介します。
なぜVIX指数の取引が勝ちやすいのか?【回帰傾向】
VIX指数には値動きに回帰傾向があるため他の銘柄と比較して勝ちやすいです。
VIX指数はボラティリティ指数とも呼ばれ、リスク回避となるような出来事が起きた時に上昇します。
通常は下限12・上限25くらいの間でVIX指数は推移します。
- 相場を大きく動かすような出来事が起こるとVIX指数は20~25を超えます。
- 出来事の大きさによっては30以上、40以上に上昇することもあります。
- 出来事が収まると10~12に低下していきます。
跳ね上がってもいずれVIX指数が低下する理由
⇒リスク回避となるような出来事が起きてもいずれは収束するため
⇒VIX指数の値動きには回帰性がある
⇒今後もリスク回避の流れが起きてもいずれは収束していくと仮定するならば、低い値(10~15くらい)でVIXを買い、高い値(25以上)のときに売る、というトレード方針は極めて負けにくい手法となります。
※VIX指数とは
VIX指数(英: VIX Index)またはCBOEボラティリティ指数(英: CBOE Volatility Index)とは、シカゴ・オプション取引所(英語版)(CBOE)が、S&P 500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出し、1993年より公表しているボラティリティ指数。
VIX指数は今後30日間のS&P 500の予想変動範囲を表現
現実にはS&P 500が下落する場合はVIXは上昇する傾向があり、VIXとS&P 500のパフォーマンスは負の相関関係にある[1]。その統計的傾向から俗に恐怖指数(きょうふしすう、英: fear index)とも呼ばれる。
出展:wikipedia
どれくらいの頻度でVIX指数が跳ね上がる出来事が起きてきたか
VIX指数の過去の高値・安値は以下の引用のとおりです。
80を超えたことが2回ありますが、特筆すべき出来事が起きてVIX指数が凄く跳ね上がったとしても30~50くらいで上げ止まることが多いです。
安値は10を少し切る程度です。
10付近は絶好のトレードポイントとなりそうです。
高値
1990年8月23日 イラク軍クウェート侵攻…36.47
1997年10月28日 アジア通貨危機…48.64
1998年10月8日 ロシアデフォルト(LTCM破綻)…49.53
2001年9月21日 アメリカ同時多発テロ…49.35
2002年7月24日 エンロン不正会計事件…48.46
2002年8月5日 ワールドコム破綻…45.21
2003年3月12日 イラク戦争勃発…34.40
2008年9月18日 リーマン・ブラザーズ破綻…42.16
2008年10月24日 世界金融危機…89.53(1993年以降の最高値)
2010年5月21日 ギリシャを筆頭とするPIIGSの国債懸念…48.20
2011年8月9日 S&Pが米国債を格下げ…47.56
2011年10月4日 ギリシャ国債のデフォルト危機…46.88
2015年8月24日 中国経済失速懸念…53.29
2018年2月6日 米雇用統計での賃金上昇をきっかけとした長期金利上昇、VIXショック「変動幅は過去最大規模」…50.30
2020年3月18日 新型コロナウイルスによるパンデミック …85.47
低値
1993年12月27日… 8.89
2006年11月22日 …9.81
2007年1月24日 … 9.87
2017年7月26日 …8.84
2017年11月3日 …8.99
2017年11月24日 …8.56(1993年以降の最低値)
2018年1月4日 …8.92
出展:wikipedia
通常の場合20以上に跳ね上がること自体が珍しく、週足チャートで確認すると、2011年~2020年の間で19回(25以上は10回)、1年間当たり平均約2回です。
指数が13以下になったのが12回、1年当たり約1回です。
VIX指数の絶好のトレードチャンスは年に数回かもしれませんが、日々VIX指数を監視してチャンスを掴むことが出来れば大きな利益を上げることができます。
一般的にはナンピンは計画的に行わないと資金をとばす可能性がありますが、VIXの場合は15ポイントで買って、10ポイントになったら買い増して、というような簡単なトレード方針でも利益を出すことができる可能性があります。
通貨ペアなど他の銘柄を取引するよりも、利益を上げる難易度はずいぶん低いのではないでしょうか!?
VIXを取引できる海外FX会社【2社】
VIX指数を取引できる海外FX会社は2社(iForexとHotForex)のみです。貴重ですね。
iForexとHotForexで取引できるVIXには以下の違いがあります。
FX会社 | シンボル | レバレッジ | スプレッド | スワップ(オーバーナイト金利) | 限月(取引期限) | |
ロング | ショート | |||||
HotForex | VIX.F | 10倍 | 0.15 | 0 | 0 | あり |
iForex | VIX | 50倍 | 0.272 | -0.00767% | -0.00622% | 自動ロールオーバー |
iForexのVIX指数の取引条件はこちらの投稿に書いています。
それぞれの会社のVIX指数の利点・欠点
HotForexのVIX指数の利点・欠点
○スワップが0円
×取引期限がある⇒期限が来ると強制決済⇒超長期保有NG
×レバレッジが10倍
iForexのVIX指数の利点・欠点
×マイナススワップ発生
○取引期限あるが自動ロールオーバー
○レバレッジが50倍
- レバレッジが10倍・取引期限ありだけどスワップがないHotForex、
- スワップは発生するけどレバレッジが高く自動ロールオーバーされるiForex、
両社共にそれぞれ特徴がありますので、トレード方針によって利用する会社を選定しましょう。
iForexの取引期限とロールオーバーに関しては「iForexで原油をトレード【確実に知っておくべき事項あり!】」の中段あたりに書いています。
VIX指数の取引ならiForexが良い理由【超長期保有が可能、レバレッジは保有数・ロットに影響】
VIX取引ならiForexの利用がいいと考えています。
VIX指数は、下限~上限の値幅を獲得するためには数ヶ月の保有が必要です。
HotForexのVIX指数は1ヶ月ごとに取引期限が来るため同じポジションを1ヶ月以上保有することができずポジションを建てなおす必要があります。
「期限がなければ含み損がプラスに転じていたのに・・・。」「期限がなければ余計な確定損を発生させずにトレードが継続できたのに・・・。」ということが起こり得ます。
また、レバレッジは必要証拠金の大小に関係します。
同じ資金量でもレバレッジが高いほうがポジション保有数やロットを大きくできるので、スワップは徴収されますがナンピン前提ならiForexがいいと考えています。
ただし、取引期限が来る前に決済する、レバレッジ低くても良い、ならば上記欠点は考慮する必要はありません。
VIX指数のトレード戦略と利用するFX会社の選定は以下のようになると思います。
期限が来る前にポジションを決済する。取引コスト安いほうが良い。
⇒スワップが発生しないHotForex
数ヶ月保有して上から下までしっかり取りたい。レバレッジかけたりナンピンしたりして大きな利益狙いたい。
⇒自動ロールオーバーがあり保有可能ロットが大きいiForex
自分のトレード戦略を考慮して使う海外FX会社を選定してみてください。
↓↓
iForexは1996年設立の会社です。運営歴が長く、海外FX会社の中では老舗のような存在の会社です。
取扱商品数は海外FX会社の中でも1位・2位を争い、日本人の利用者も非常に多い海外FX会社です。
特にCFDのスプレッドが好条件で、CFD取引のためにiForexを利用しているトレーダーも多いです。
メタトレーダーが利用できずiForex独自のプラットフォームを利用する必要がありますが、ロスカット水準0%は業界No.1で、一か八かのトレードをして大きな利益を築くトレーダーも多いことから人気の会社です。
HotForexは海外のトレーダーからの評判が高い会社で、会社設立も2010年~、運営歴も10年以上あります。
取扱商品数はiForexには劣りますが豊富です。株式の取引もできるので、CFDを含め様々な商品をトレードしたい、という方は口座を持っておいて損はない会社です。
すべての口座で日本円建て口座が利用できませんが、マイクロ口座のレバレッジ1000倍は必見です。
両社のトレーダーからの評判・口コミを知りたい、という方は以下の投稿をご覧ください。




コメント