XMのみならずFX会社には、口座資金に対して含み損が一定金額に達すると強制的にポジションが決済される水準が存在します。
どの程度の水準(%)になると強制決済されるかはFX会社によって異なるので、同じポジションを保有していてもA社ではまだポジションを持っているのにB社では強制決済されてしまった、ということが起こり得ます。
本投稿ではXMの証拠金維持率・ロスカット水準について解説します。
XMのロスカット水準
XMでは証拠金維持率が20%を下回ったときに強制ロスカットとなります。XMの口座の種類によりません。
証拠金とはトレードするためにFX口座に投入している資金です。
XMでトレードを行い、有効証拠金(証拠金-含み損)が必要証拠金の20%を下回ったときにXMでは強制的に決済されます。
XMの証拠金維持率を理解するためには必要証拠金を理解する必要があります。
XMの必要証拠金の計算
必要証拠金とはトレードするためにFX口座に預けておく必要がある資金のことです。
XMの証拠金計算ツール(後述)やMT4でも確認することが出来ます。
XMの必要証拠金は「通貨量 × レート × 円換算レート ÷ レバレッジ」で算出できます。
例1)10万通貨でドル円を100円でトレード、スタンダード口座(レバレッジ:888倍)
10万 × 100円 × 1 ÷ 888 = 1万1261円
例2)10万通貨でユーロドルを1.10でトレード、レバレッジ:888倍、ドル円100円
10万 × 1.10 × 100円 ÷ 888 = 1万2387円
例3)10万通貨でユーロポンドを0.84でトレード、レバレッジ:888倍、ポンド円140円
10万 × 0.84 × 140円 ÷ 888 = 1万3243円
計算式のとおり、XMの必要証拠金は口座によって(レバレッジによって)変わります
XMの必要証拠金は、レバレッジ888倍のスタンダード口座とレバレッジ500倍のXM Zero口座では同じポジション量でも異なります。
例)1ドル111円、10万通貨の場合
- 【スタンダード口座】:10万 × 111円 ÷ 888倍 = 1万2500円
- 【XM Zero口座】:10万 × 111円 ÷ 500倍 = 2万2200円
XMでロスカットになる金額例
- 例)必要証拠金が1万1261円の場合のXMのロスカット金額:1万1261円 × 20% = 2252円
- XMで元々の口座資金が10万円の場合、有効証拠金が2252円以下になると強制ロスカットになるので最大許容できる含み損は9万7748円(10万円-2252円)です。
円ストレードの場合、9万7748円は
- 10万通貨で97.7pips
- 20万通貨で48.9pips
- 100万通貨で9.8pips
となります。
上記のように通貨量によってロスカットになるまで(証拠金維持率が20%以下になるまで)のレート幅は異なります。
当然ですが口座資金が多いとロスカットになるまでに逆行できる値幅が大きくなるので安全になります。
XMの証拠金維持率
XMにおいて、証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金」で計算できます。
他のFX会社でも同じ計算方法となります。
- 例)XMの口座資金が10万円、必要証拠金が1万1261円の場合
- 証拠金維持率は「10万円 ÷ 1万1261円 × 100 = 888%」となります。
証拠金維持率は高いほど安全ですが、許容損失額を決めてトレードする場合は特に証拠金維持率にこだわり過ぎる必要はありません。
例)口座資金10万円、1回のトレードの許容損失額8万円、含み損7万円、必要証拠金1万1261円の場合
- 有効証拠金:10万円 - 7万円 = 3万円
- 証拠金維持率:3万円 ÷ 1万1261円 = 266%
- 8万円損切しても証拠金維持率は178%となり、20%は下回らない。
上記のようにXMで損失額を決めてトレードする場合は、証拠金維持率が20%を下回らないような口座資金であれば証拠金維持率の大小は気にする必要はありません。
XMでロスカット水準にかからないために
当たり前ではありますがXMでロスカット水準にかからないためには、(1)口座残高が多くする、(2)通貨量は残高に対して適切にする、ことが重要です。
ドル円 | 通貨量 | 口座 | 口座レバレッジ | 必要証拠金 | ロスカット水準 | 安全度 |
100円 | 10万通貨 | スタンダード | 888 | 1万1261円 | 2252円 | △ |
XM Zero | 500 | 2万円 | 4000円 | |||
1万通貨 | スタンダード | 888 | 1126円 | 225円 | ○ | |
XM Zero | 500 | 2000円 | 400円 |
「ドル円レート ÷ 100」および「通貨量 ÷ 10万通貨」で算出される倍率を上表の必要証拠金およびロスカット水準に乗算してください。
- 例1)レートが110円の場合:必要証拠金およびロスカット水準を1.1倍(110円÷100円)
- 例2)レートが108円、通貨量が15万通貨の場合:1.08倍×1.5倍=1.62倍
口座 | 通貨量 | ロスカット水準 | 口座資金 | 許容損失額 | 許容pips | 安全度 |
スタンダード | 10万通貨 | 2252円 | 1万円 | 7748円 | 7.7pips | × |
XM Zero | 4000円 | 6000円 | 6.0pips | |||
スタンダード | 2252円 | 10万円 | 9万7748円 | 97.7pips | ○ | |
XM Zero | 4000円 | 9万6000円 | 96.0pips |
口座 | 通貨量 | ロスカット水準 | 口座資金 | 許容損失額 | 許容pips | 安全度 |
スタンダード | 1万通貨 | 225円 | 1万円 | 9775円 | 97.7pips | ○ |
XM Zero | 400円 | 9600円 | 96.0pips | |||
スタンダード | 225円 | 10万円 | 9万9775円 | 997.8pips | ◎ | |
XM Zero | 400円 | 9万9600円 | 996.0pips |
XMの必要証拠金は計算ツールを使えば簡単に算出できます
XMの証拠金維持率の計算に必要な必要証拠金はXMの公式ページ「証拠金計算機」を利用すれば簡単に知ることが出来ます。
XMの計算ツールの使い方
通貨ペアによりますが、1ロットの場合、必要証拠金はおよそ1万5000円から3万5000円程度となります。
- 口座資金が10万円なら証拠金維持率は667%から286%となります。
- 残高が20万円なら証拠金維持率は2倍、5万円なら証拠金維持率は0.5倍となります。
通貨ペアによっては必要証拠金が20万円を越えるものも有りますので注意です。
- XMのロスカット水準は20%と他社と比較して低く、スタンダード口座ならレバレッジが高い(888倍)ので必要証拠金は小さくなります。
- ロスカットになる金額も非常に小さくなるのでXMではポジションをギリギリまで持つことが出来ます。
- 是非XMの公式ページにアクセスしてみてください。
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