iForexは取引銘柄が多く、例えば高いスワップを獲得できるのトルコリラの通貨ペアが5種類もあります。
よって、相場状況に合わせて取引する銘柄を選ぶことでより安全にスワップを獲得していく、という戦略が可能です。
本投稿では、スワップ狙いでiForexを利用するのは得か否かを解説します。
他社の高金利通貨と比較することで説明していますので参考にしてください。
iForexの高金利通貨のスワップ
iForexのスワップが高い通貨ペアは以下のとおりです。
高金利通貨が通貨ペアの後ろに来る場合(USDTRYなど)は、売ることでスワップを獲得することが出来ます。
スワップは変動するのでポジションを持つ前に確認する必要はありますが、iForexでは約3400円/日(10万通貨)のスワップを獲得できる通貨ペアもあります。(2020年5月8日のデータ)
通貨ペア | 内容 | 売りスワップ(10万通貨) |
USDTRY | ドル/トルコリラ | 1713円 |
EURTRY | ユーロ/トルコリラ | 2056円 |
GBPTRY | ポンド/トルコリラ | 3387円 |
CHFTRY | スイスフラン/トルコリラ | 1303円 |
EURZAR | ユーロ/南アフリカランド | 797円 |
GBPZAR | ポンド/南アフリカランド | 561円 |
USDMXN | ドル/メキシコペソ | 278円 |
USDINR | ドル/インドルピー | 1238円 |
EURINR | ユーロ/インドルピー | 1538円 |
iForexのスワップを調べる方法については、「iForexのスワップ(オーバーナイト金利)【計算不要】」に書いています。
高金利通貨のスワップを他社と比較
iForexの高金利通貨のスワップを他社と比較しました。
スワップ狙いでiForex利用する場合の良い点、いまいちな点は以下のとおりです。
通貨ペアによってはiForexよりも高いスワップを設定している海外FX会社もあり。
比較的スワップは高めですが、iForexが一番ではない。
↑↓
トルコリラの通貨ペアの種類が多く、通貨の強弱によって売買するトルコリラ通貨ペアを選択できる
↓
ドル・ユーロ・ポンド・フランのうち弱い通貨と組み合わせる
例)ポンドが弱いと判断し、GBPTRYを売る。GBPTRYの上昇は抑えられるので含み損は抑えた状態でスワップを獲得できる。
強い通貨と高金利通貨(トルコリラなど)の組み合わせの場合レートは上昇していく可能性が高く、売ってスワップを獲得できてもそれ以上に含み損益が大きくなることがあります。
選択できる通貨ペアが多いことはスワップ狙いで利益を獲得することにおいてiForexを利用する目的のひとつです。
もしスワップ狙いで海外FX会社を選ぶならば通貨ペアの種類が多い会社のほうが有利にトレードできます。
スワップで稼ぐことは危険をはらむ【解決案は次項】
高金利通貨を買う方向のポジションを持つ場合、基本的には長期的な値動きの流れに対して逆張り方向にポジションを持つことになります。
よって、長期保有をしてスワップで稼ぐ場合は適正なロットと計画的なナンピンを行わないと含み損が膨れてスワップで稼ぐどころではなくなります。
次項に高金利通貨をトレードして稼ぐ方法と稼ぐために必要な点をまとめます。
高金利通貨をトレード対象にして稼ぐ考え方2種類【要点も記載】
高金利通貨をトレードして稼ぐ考え方は、(1)純粋にスワップ狙いで高金利通貨を買って稼ぐ、(2)弱い高金利通貨をトレンドフォローで売って稼ぐ、の2種類があると考えています。
(1)純粋にスワップ狙いで高金利通貨を買って稼ぐ方法
- スワップが高い通貨ペア(本投稿前半で紹介)のポジションを保有
- 高金利通貨を買う方向のポジションは逆張りになることが多い
- 資金量に対して高いロットでトレードすると含み損が拡大して資金を飛ばす可能性がある
- 仮にレートが0になっても耐えられるロット・資金で行うのが安全
- ロット・資金管理が出来ていればiForexでスワップで稼ぐことは容易
- スイングトレード向き
(2)弱い高金利通貨をトレンドフォローで売って稼ぐ方法
- トレード的には高金利通貨を売る方向のほうが利益は出しやすい
- 高金利通貨売りはマイナススワップが大きく利益を削る
- ⇒マイナススワップが小さい通貨ペアを選ぶ必要⇒TRYJPY(トルコリラ円)が比較的小さい
- デイトレード向き、またはマイナススワップを織り込んででも将来の下落を期待してスイング
通貨ペア 内容 スワップポイント(10万通貨) 買いスワップ 売りスワップ USDTRY ドル/トルコリラ -5226円 1713円 EURTRY ユーロ/トルコリラ -5852円 2056円 GBPTRY ポンド/トルコリラ -4635円 3387円 CHFTRY スイスフラン/トルコリラ -4911円 1303円 TRYJPY トルコリラ/円 170円 -662円 EURZAR ユーロ/南アフリカランド -1997円 797円 GBPZAR ポンド/南アフリカランド -1933円 561円 USDMXN ドル/メキシコペソ -2873円 278円 USDINR ドル/インドルピー -1679円 1238円 EURINR ユーロ/インドルピー -2013円 1538円
高金利通貨を売ることで稼ぐ【マイナススワップが小さい通貨ペアが対象】
添付した表のとおり、同じ通貨量で高金利通貨を売る方向のトレードした場合、TRYJPY(トルコリラ円)のマイナススワップが一番小さいです。
よって、高金利通貨を売ることで稼ぐ場合はトルコリラ円をトレンドフォローで狙うのが良さそうです。
トルコリラ円を取り扱っている海外FX会社を以下に紹介します。
海外FX会社でトルコリラ円を取り扱っている会社は少なく、トルコリラ円の取り扱いのあるiForexは海外FX会社の中では貴重です。
高金利通貨を売る場合、国内・海外FX会社のそれぞれの特徴を把握して利用する会社を決めよう
通貨ペア | 売りスワップ(10万通貨) | ||||||
iForex | 国内Y社 | 国内G社 | 国内L社 | 国内G社 | 国内S社 | ||
TRYJPY | -662円 | -1022円 | -250円 | -300円 | -420円 | -160円 | -250円 |
国内FX会社と比較するとトルコリラ円のマイナススワップはiForexや海外FX会社のほうが大きいです。
単純にマイナススワップの額だけで比較すると国内FX会社の利用一択となります。
よって国内FX会社のほうが高金利通貨売りで稼ぐ場合はいい!、と考えてしまいそうになりますが、iForexなどの海外FX会社と国内FX会社、それぞれのトレード環境・条件を把握して利用する会社を再考しましょう。
国内FX会社
○:マイナススワップが海外FX会社よりも小さい
×:追証あり
×:レバレッジ25倍(10万通貨なら必要証拠金6万4000円(リラ円レート16円の場合))
海外FX会社
×:マイナススワップが国内FX会社よりも大きい
○:追証なし
○:レバレッジ200倍(10万通貨なら必要証拠金8000円(リラ円レート16円の場合))
※iForexのレバレッジは400倍ですがトルコリラのレバレッジは200倍となります。
資金が潤沢にありレバレッジ低めでポジションを持てる場合は追証の心配も小さくなるので国内FX会社を利用するほうがお得です。
もし(1)資金をそれほど用意できない場合や(2)追証が怖い場合、(3)投入する資金を制限してハイレバレッジで勝負する、といった場合は、マイナススワップが大きいことを許容してでも海外FXを利用する価値はあると考えています。
iForexでトルコリラ円を売る 損益例
- トルコリラ円を10万通貨で売り
- 2019年12月初旬のレート:約19円
- 2020年1月初旬のレート:約18円
- スワップによる損失:マイナススワップが662円だった場合、30日間で「662円×30日=1万9860円」のマイナス
- 1円下がったときの10万通貨の利益:10万円
- 差し引き:10万円-1万9860円=8万140円
もちろん、高金利通貨がこれからも価値が低く下落し続ける保証はありませんが、トレード的には高金利通貨を売りで狙うほうが、他の通貨や銘柄よりも圧倒的に容易に利益を出せるのではないでしょうか。
是非利用を検討してみてください。
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