海外FX会社のトレード禁止事項 これをやったら口座凍結・出金拒否
海外FXついて調べていると出金拒否の噂に出会うことがあります。
このような噂に出会うと、海外FXって怪しいのではないか、と思ってしまうのも無理はありません。
結論から言うと取引禁止事項に抵触しないようにトレードする限りは出金拒否等は起こりません。
本投稿では、
- 何故禁止事項が設けられているのか
- 海外FX会社における共通のトレード禁止事項
- 各海外FX会社固有のトレード禁止事項
について解説します。
海外FX会社は追証なし+ハイレバレッジというトレードには最高の環境を提供してくれるので、是非安全にトレードしてFX会社とフレンドリーな関係を築きましょう。
海外FX会社においてトレード禁止事項が存在する理由
海外FX会社のほとんどはゼロカットシステム(追証なし)を導入しています。
仮に相場の急変で口座残高以上の負債を出してしまっても、
- トレーダーが抱える負債は口座残高までで、
- それ以上のマイナスとなった分は海外FX会社が補填します。
このゼロカットシステムを悪用して、損失を限定して利益を伸ばすようなトレードを行うとFX会社は不利益を被り、会社の運営および今後のサービスの提供に悪影響を与えます。
そのため、海外FX会社は特定のトレード禁止事項を設けています。
出金拒否のほぼすべてはトレード規約違反
FX会社が出金拒否を行う場合は、規約に抵触するトレードを行ったことが原因です。
理由なしに出金拒否等を行うとその悪い噂は一気にSNSなどを通じてトレーダーに広まり、口座開設者の減少、会社の信用の凋落を招きます。
FX会社が意図的に会社の不利益となるような事は基本的にはしないと考えて構いません。
信頼できる会社を選ぶには
ただし、中にはトレーダー側に落ち度が無いにもかかわらず出金拒否をする会社(IronFXなどが有名)もあります。
信頼のある会社であるかの指標の一つに、金融ライセンスの取得の有無があります。
以下の投稿で、金融ライセンスを取得していることの重要性について説明していますので、ご興味ありましたらご覧いただければと思います。
関連記事:海外FX会社の「追証なし」の重要性 優良な海外FX会社を選ぶには 「アルパリUKがフランショックで破綻」の項目参照
関連記事:海外FX会社の金融ライセンス、信託保全の導入状況のまとめ
ほとんどの海外FX会社で禁止されている取引行為
以下に説明する取引内容は、多くの海外FX会社で共通に禁止されている行為です。
以下の行為は行わないようにご注意ください。
裁定取引(アービトラージ)の禁止
裁定取引(アービトラージ)といわれる取引手法は禁止されています。
同じ通貨ペアでもFX会社によってトレーダーに提示される売買価格には微妙な差が生じます。
裁定取引とは、複数のFX会社において一時的な同一通貨ペアの提示価格の乖離が発生した際に、
価格の高いA社で売り、価格の安いB社で買い、
レートの乖離が縮小した時に決済して利益を獲得する手法です。
複数口座間の両建ては禁止
海外FXでは同じFX会社の中で複数の取引口座を保有することができます。
同じ口座内での両建て(同一通貨ペアの買いと売りポジションを同時に持つこと)は可能であることが多いですが、複数口座間の両建ては禁止されています。
例えば、ID:Aの口座でドル円の買いポジションを持ち、ID:Bの口座でドル円の売りポジションを持つことは禁止されています。
複数口座間の両建て禁止はゼロカットシステムが関係しています
海外FX会社のゼロカットシステムが複数口座間の両建て禁止に関わっています。
経済指標発表時など相場が大きく動くことが予想されるときに口座残高を制限しておき、A口座で買い・B口座で売りポジションを持っておきます。
反対方向に動いたほうの口座はゼロカットシステムにより損失が限定されますが、順方向に動いたほうの口座は損失額を上回る利益を上げる可能性があり、その場合トータルで利益を残すことができます。
このような海外FX会社のゼロカットシステムを悪用する手法はFX会社の不利益となるため禁止されています。
複数会社間での両建て取引の禁止
先ほどの項目で説明した複数口座間の両建て禁止と同様に、異なるFX会社間で両建て取引を行うことも、ゼロカットシステムを悪用しFX会社に不利益を被ることになりますので、発覚した場合は口座凍結、出金拒否になります。
グループ内での両建て取引の禁止
複数口座間や複数会社間の両建てが禁止されているのと同様に、複数人でグループを組んでの両建て取引が発覚した場合も口座凍結、出金拒否になります。
FXのトレードでは主にメタクオーツ社が開発した取引プラットフォームであるメタトレーダーを利用します。
メタクオーツ社のシステムには取引記録が保管されており、他社間であってもグループ間であっても疑わしい行為があると自動的に検出されるシステムがあるようなので、疑わしい取引は行わないように注意が必要です。
過去にグループ間での裁定取引が発覚し、口座凍結、利益没収になった例もあります。
異なる通貨ペアでも注意が必要
例えばEURUSD(ユーロドル)とUSDJPY(ドル円)を複数口座間や他社口座間、グループ内口座間で買った場合も禁止事項に抵触する可能性があります。
EURUSDを買うということは、EURを買い、USDを売るということです。
同様にUSDJPYを買うということはUSDを買い、JPYを売るということです。
もしUSD主導でチャートが動いた場合、下図のようにチャートは上下反転させたような値動きになります。
別の口座を用意し、入金額を制限して売り買いのポジションを同時に持つことも、ゼロカットシステムを悪用していると判断される可能性があるので注意です。
EA稼動時の両建てには注意が必要です
EAとはExpertAdvisorの略で、メタクオーツ社が開発したMQL言語を用いて書かれた自動売買プログラムのことです。
複数口座間で異なるEAを稼動させていた場合、意図せず両建てポジションを持ってしまった場合も禁止行為にあたりますので、EA稼動を検討されている人はご注意ください。
接続遅延・レートエラーを利用した取引の禁止
経済指標時などアクセスが集中する際にサーバー処理が間に合わず、接続遅延やレート提示の遅れが発生することがあります。
レートが正しい価格を反映していないと知りつつ意図的に注文を出してトレードする行為は取引禁止事項にあたります。
経済指標発表時のハイレバレッジトレードは禁止
相場が大きく動くことが予想される指標発表時に、口座残高を制限しておいて高いレバレッジでポジションを持つことも禁止です。
ハイレバレッジでポジションを持つので、仮にマイナス残高となった際のFX会社の補填額は大きくなります。
経済指標発表時にハイレバレッジでトレードしていると判断されると、レバレッジ制限や最悪の場合口座凍結の措置が取られることがありますので注意です。
窓開けを狙ったトレードは禁止
値動きに影響を与えるような経済的な出来事が休日に起きた場合、金曜日の終値と週明けの月曜日の始値に乖離が生まれる場合があり、これを窓明けといいます。
休日に経済的なビックイベントが起きる可能性を知りつつ、ハイレバレッジでポジションを持ったまま週をまたぐことは禁止です。
保有しているポジションとは反対方向に窓が開けた場合、ゼロカットを採用している海外FX会社は大きな損失を被るためです。
ボーナスを悪用した取引の禁止
海外FX会社には、口座開設ボーナスや入金ボーナスなど、見掛けのトレード資金を増加させてくれるキャンペーンを開催している会社もあります。
家族名義、友人名義など他人名義のアカウントを利用してボーナスを複数回受け取る行為も、もし発覚した場合は規約違反となりますのでご注意ください。
各海外FX会社特有の取引禁止事項
各FX会社固有の取引禁止事項について紹介していきます。
XM独自の取引禁止事項:ロイヤルティプログラムの悪用の禁止
XMにはロイヤルティプログラムというシステムがあります。
トレードごとにXMPというポイントが加算され、累積したポイントは取引口座にクレジットとして加算することができます。
関連記事:海外FX会社 XMの3種類の口座を詳細比較!おすすめの口座タイプは?(ロイヤルティプログラムの項目参照)
XMPはスタンダード口座またはマイクロ口座でポジションを10分間以上保有した場合に付与されますが、このXMPを稼ぐためだけの目的でトレードを繰り返すことは禁止されています。
また、家族名義など他人名義の口座を利用して、複数のアカウントでXMPを受け取る行為も禁止です。
HotForex独自の取引禁止事項:ロイヤルティプログラムの悪用の禁止
HotForexにもXMと同様にロイヤルティプログラムがあり、トレードごとにHotForex バーというポイントが加算されます。
家族名義など他人名義の口座を利用して複数の口座でHotForex バーを獲得していることが発覚した場合、HotForex バーは没収されます。
LandFX独自の取引禁止事項:高速、高頻度の取引は禁止
LandFXでは、サーバーに負荷をかけるという理由から高速・高頻度の取引が禁止されています。
どの程度の取引が高速・高頻度の取引かの基準はLandFXの裁量次第ですが、LandFXは取引違反に厳しい対応を取るため、スキャルピングやスキャルピングを行うEAの稼動は行わないほうが良いです。
Gemforex独自の取引禁止事項:短時間の10ロット以上のトレード時には事前連絡が必要、スキャルピングEA稼動禁止、スプレッド0.0pipsのタイミングのみを意図的に狙ったトレードの禁止
Gemforexでは、
- ①短期間の大きいロット(5分間で10ロット以上が目安)での取引では事前連絡が必要、
- ②スキャルピング系EAなどサーバーに負荷を掛けるEAの利用の禁止、
- ③ノースプレッド口座でのスプレッド0.0pipsのタイミングのみを意図的に狙った利用の禁止、
という規約があります。
スキャルピングに関するルール
但し、お客様からのお口座から発生するメッセージが膨大な量となり、当社サーバーの執行能力に支障があると担当部門で認められます場合には、一旦取引停止となる場合がございます。(中略)以前の事例となりますが、短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上での連続したお取引を継続された結果、カバー先にて予告無く取引停止となり、該当取引分につきましてdeal cancelとなったケースがございました。(中略)極端な証拠金率における回転率と判断され、注文が入り難くなる場合もございます。
EA利用に関するルール
EAをご利用の場合、EAのロジック(売買戦略)によっては、予告なくカバー先からのEA利用(自動売買)の一時、もしくは継続しての停止措置が執行される場合がございます。特にスキャルピングEAにつきましては、執行となってしまう可能性が高くございますので、ご理解を頂きました上でご利用をいただきますようお願い致します。
ノースプレッド口座について
GEMFOREXは、ノースプレッド口座とは言え、スプレッド0.0pipsのタイミングのみを意図的に狙ったご利用をお断りしており、平均的にご利用頂けるお客様のみのご利用とさせて頂いております。また、ノースプレッド口座でのスキャルピングのルールとして、短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上での連続したお取引を頂く可能性がある方は事前にご連絡を頂き、弊社よりカバー先に許可を取らせて頂く必要がございます。
短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上での連続した取引を行われる可能性がある場合は、事前にご連絡を頂きますようお願い申し上げます、事前連絡がない場合、カーバー先金融機関から取引停止処置が行われる場合がございます。
以上の禁止行為を行うとアカウント停止処分が下されますのでご注意ください。
is6com独自の取引禁止事項:10ロット以上のトレード時には事前連絡が必要、サーバーに負荷を与えるトレードやEAの利用は注意
is6comでは、
- ①10ロット以上の取引時は事前連絡が必要、
- ②サーバーに負荷を与えるような膨大なトレードを行った場合は新規取引が停止する可能性がある
という規約があります。
取引条件
(中略)
但し、LOT数が大きくなればなるほど、約定の方は難しくなる傾向にございます。10Lot以上のお取引(ポジション)を行う際は事前にお問い合わせまでご一報下さい。
取引条件
(中略)
EA含め、スキャルピング等に制限は設けておりません。しかし、お客様が行う取引が非常に膨大になり当社で執行能力に支障をきたすと判断された時には注文が入り難くなる場合もございます。
EAの利用について
EAのご利用については制限は設けておりませんが、取引回数および取引量が多い場合にカバー先金融機関よりお客様保有口座の急激な取引増加に伴うリスクヘッジとお客様の資産保全のために新規取引を予告なく一時もしくは継続して停止になる場合がございます。またEAのロジック(売買戦略)によっても同様の措置が執行される場合がございます。場合によっては当社判断で不適切とみなすトレード行為とみなし、アカウント停止の措置をとらせて頂く場合もございます。
以上の禁止行為を行うとアカウント停止処分が下されますのでご注意ください。
評判・口コミの良い海外FXをお探しなら以下の投稿をご参考ください。
関連記事:海外FX会社の評判・口コミのまとめとオススメのFX会社【2019年】
ご参考になれば幸いです。
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