海外FX会社にはボーナス(取引資金)を付与してくれる会社があります。
例えば10万円入金したら追加で10万円取引資金をもらえる、といった感じです。(合計の取引資金は20万円に)
ボーナスでもらった資金は自分が出したお金ではないので、損失額を半分にできたりする(100%ボーナスの場合)のですが、なぜ海外FXはそんなサービスを提供するのでしょうか。
そんなサービス提供したら、勝って出金するトレーダーが増えるのでFX会社には不利になりますからね。
実は、結構きちんとした理由があります。本記事で解説します。
海外FX会社には不利益?【ボーナスのみでのトレードは海外FX会社に収益なし】
海外FXのボーナスは入金額に応じて取引資金をFX会社が追加してくれるサービスです。
100%入金ボーナスの場合なら、5万円入金するとトレード資金は10万円になり、10万円入金するとトレード資金は20万円になり、50万円入金するとトレード資金は100万円になります。
10万円で取引を始めたいと思った場合、自分が入金する金額は半分の5万円となります。
仮に5万円損した場合、自己資金0円・ボーナス5万円で取引を継続できます。
ここからが重要です。
海外FX会社の収益はスプレッドと呼ばれる取引手数料です。例えば1万通貨で取引する場合は160円、のように取引ごとに徴収されます(ポジション持った瞬間はマイナススタートですよね)。
Q.トレードで損失を出して自己資金が0円になりました。ボーナスを5万円もらっていたので、ボーナス5万円だけの状態で取引したとします。その場合、取引手数料はどこから徴収されるでしょうか?
A.そう、ボーナスです。
海外FX会社はボーナスを提供することによって、自己資金が0円顧客の資金から収益となる手数料を得られなくなってしまうのです。
顧客は無料でトレードしたことになります。
勝った場合は、顧客は手数料を支払わずに利益を獲得することになります。
なぜボーナスを提供するの?怪しくない??
ボーナスを提供することは海外FX会社には不利なのになぜボーナスを提供するのでしょうか。
- 顧客を釣るための罠??
- 勝っても出金できないとか、そんな罠があるんじゃないの?
こんなことを思う人もいるのではないでしょうか。
以下で解説します。
海外FX業者は顧客がトレードするほど儲かる⇒いっぱいトレードしてほしい
日本のFX会社と海外FX会社では取引方式が異なります。
そして、この取引方式の違いによって、収益源である取引手数料に対する考えが変わってくるのです。日本のFX業者はDD方式、海外FX会社はNDD方式という取引方式を採用しています。
- DD方式(Dealing Desk)の国内FX:相対取引。投資家とFX業者が1対1で取引を行う方式
- NDD方式(No Dealing Desk)の海外FX:投資家の注文を直接インターバンク市場へ流して取引を行う方式。インターバンク市場:世界各国の金融機関や証券機関が運用と調達を行う市場。
簡単に言うと以下のとおりになります。
- DD方式を採用する国内FX:投資家がFX業者から希望する銘柄を購入
- NDD方式を採用する海外FX:世界各国の金融機関が参加する市場に注文を流す。海外FX業者はその仲介。
↓↓
国内FXは、FX会社が取引に介入するため透明性が低い
⇒価格変動が激しくスプレッド(取引手数料)が大きく開いたとき、有利なレートで取引しようとするとキャンセルされる(リクオート)可能性がある
⇒極端に言うと、どのレートで取引できるかは国内FX業者のさじ加減
海外FXは取引にFX会社が介入しない
⇒公正な取引ができる
国内FXは狭いスプレッド(取引手数料)で顧客を釣るのですが、スプレッドが小さいので収益も小さくなります。頻繁に勝って出金するトレーダーは会社にとってマイナスです。負けてくれたほうが会社にとってうれしいのです。
なので国内FXは海外FXのようなボーナスは提供できません。
海外FXはスプレッド(取引手数料)が広く、スプレッド(取引手数料)が充分な収益源となるため、海外FX会社としては顧客がトレードするほど収益も大きくなります。
なので、ボーナスのみで顧客が取引を行ったらFX会社には利益がないことを差し引いても、顧客に取引を促すボーナスを提供するほうがメリットがあるのです。
海外FXはスプレッドが広いという欠点はありますが、公平な取引ができ、ボーナスも利用できるわけですね。
法人税も関係している【海外FXは税金の安い国にオフィスがある】
例えば日本人に人気が高いGEMFOREXという海外FX会社はモーリシャスにオフィスを置いています(2022年5月現在)。モーリシャスがどこか答えられる人は少ないでしょうし、そんな国にある会社なんて利用したくないと思うかもしれません。
海外FX会社はあまり聞いたことのないような国にオフィスを置いていることがあります。
これは租税回避のためです。
※租税回避(そぜいかいひ):合法な租税負担の軽減・排除のこと
法人税は2022年現在、
- 日本23.2%
- モーリシャス15%
です。
税率が安い国に会社作って税負担を軽減しよう、みたいな、そんな感じです。
amazonなど世界中の有名企業も行っています。
10億円利益がでても日本だと2億3200万円も法人税を納めないといけません。
法人税が15%だと、1億5000万円です。8000万円も収める税金が少なくなります。
以下は各国の法人税の引用です。日本の法人税29.7%は他国と比較したとき高い傾向があることがわかります。
画像出展:Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20220122-00277575)
法人税が高い日本で営業する国内FX会社と、法人税が安い海外FX会社とでは、ボーナスなどのサービスを顧客に提供するために使えるお金の余裕度に差があります。
国内FX会社にもボーナスがあるのですが、その条件が「20万円のキャッシュバックを得るために40,000Lot(4億通貨)取引してください」、というような内容です。
4億通貨って、ドル円が1円(100pips)上昇したら4億円損益が変動するくらいの大きな取引数量です。スプレッド(手数料)が0.2pipsとすると、4億通貨の取引で手数料を80万円も払います。もらえるのが20万円・・。割に合わないですね。
利益は出金できるの??勝っても出金できない??
もちろんボーナスでトレードしても、通常通り出金できます。
ボーナス使いやがった!ムキーッ!!出金させたらんとこ!!!、とはなりません。
以下、GEMFOREXという海外FX会社の出金履歴です。
数十万程度の出金ですが、ちゃんと出金できるのでOKです!
ボーナスがある海外FX会社3選
ボーナスがある海外FX会社を3つピックアップします。
以下の会社を利用すると、ボーナスのみでもトレードを行うことができます。
XM
- レバレッジ:1000倍
- 入出金:国内銀行、クレジットカード/デビットカード、bitwalletなど
- スプレッド:ドル円1.6pips
- ボーナス:100%(5万円)、20%(45万円)
- 入力項目ちょっと多いけど、日本人が最も多く利用!サイトはこちら。
GEMFOREX
- レバレッジ:1000倍
- 入出金:国内銀行、クレジットカード/デビットカードなど
- スプレッド:ドル円1.7pips
- ボーナス:100%(100万円、月に数回抽選式)
- 取引口座作成はメールアドレス、氏名を入力するだけ。サイトはこちら。
FXGT
- レバレッジ:1000倍
- 入出金:国内銀行、クレジットカード/デビットカード、bitwallet、仮想通貨など
- スプレッド:ドル円1.5pips
- ボーナス:100%(7万円)、50%(120万円)
- 取引口座作成はメールアドレス、氏名を入力するだけ。サイトはこちら。
まとめ ボーナスは海外FX会社には不利益だけど提供できる理由がある
海外FXのボーナスは一見FX会社には不利益に見えても、提供するだけの理由があります。
ボーナスは利用しないと損で、活用する人と活用しない人とでは用意するお金の量も、損したときの金額も大きく異なります。
入金する金額が小さくなるので、他の投資や趣味、副業にもお金を使えます。ぜひ他の投資も趣味も副業も充実する生活をゲットしてください。
XM
入力項目ちょっと多いけど、日本人が最も多く利用!サイトはこちら。
GEMFOREX
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FXGT
取引口座作成はメールアドレス、氏名を入力するだけ。サイトはこちら。
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